2020/3 買ったCD
3月分、21枚の感想を書いていきます。
Alcest/Souvenirs d'un autre monde:86
ポストブラックバンドの1st。
轟音トレモロに囁きクリーンボイスを乗せた癒し系。ノイジーなギター音が鳴っているのに心が落ち着いていく不思議な世界観です。メタルとしての構築感は薄く、お昼寝できそうなヒーリングミュージック的質感です。
.fav『Souvenir d'un autre monde』
Altesia/Paragon Circus:95
プログメタルバンドの1st。
これはヤバイです。Hakenの構築感とOpethのゆとりのある静パートやダークな世界観を掛け合わせたようなバンド。voもその2バンドに近い声質ですね。バイオリンやサックスも聴かれますが大層にはならず、挿入にも巧さを感じます。ジャケはKatatoniaっぽくて厨二心擽られます。プログメタルの1stとして間違いなくトップクラスのクオリティでしょう。
fav.『Cassandra's Prophecy』
Charon/The Dying Daylight:86
ゴシックメタルバンドの4th。はつきき
ParadiseLostやSentencedを想起させるような男性voの渋カッコいいゴシックになっています。このジャンルにしてはメロディアスに弾かれるギターも耳を引かれます。Travisのアートワークもいいすね。楽曲は良いものが揃っていると思いますが、他のバンドでも聴けそうなものが多く、やや単調な印象なのが惜しいです。
.fav『Every Failure』
Charon/Songs for the Sinners:87
続く5th。
方向性に変化は無いためどこが変わったというのは表現しづらいですが、楽曲そのもののクオリティは向上しています。しかし残念ながらこのアルバムを最後に解散してしまいました。今作のサウンドの説得力の高さにはそういった背景も込められているように思えてしまいます。
.fav『Colder』
Dizzy Mizz Lizzy/Alter Echo:92
ハードロックバンドの4th。はつきき
バンド名カッコいいですね。名前も含めて全くの初見だったんですが、シンプルで惹かれる音・美しいハイトーンに一聴き惚れしました。適材適所な各曲が映える構成、♯6~10はAmeliaというタイトルを冠した組曲となっていて構築感も抜群です。4thなのに結成32年(活動休止期間含)のベテランでびっくりしました。古臭くないベテランバンド、尊敬します。
.fav『In the Blood』
The Final Resistance/A Tribute to Dark Tranquillity:80
ダークトランキュリティーのトリビュート盤。
7,8割が無名バンドだけあってクオリティは企画盤的。有名どころだと日本のSerenityInMurderやアリッサの所属するTheAgonistあたり。耳を引くようなアレンジもあれば、聴くに堪えないような地獄のカバーもあります。ラストトラックはかなり衝撃的。色々な意味でダートラの偉大さを再確認できる作品です。
.fav『Slaughter oh the Bluegrass: Punish My Heaven』
Insomnium/Since the Day it All Came Down:90
メロデスバンドの2nd。
静と動の対比を強調したメランコリックなメロデス。似た雰囲気の楽曲が多いのがネックかと思いますが、個人的にこの手のメロデスはいくらでも聴けます。大好物です。
.fav『Daughter of the Moon』
In the Silence/A Fair Dream Gone Mad:88
ゴシックメタルバンドの1st。はつきき
Katatonia系のダークで耽美なゆとりメタルです。これがアメリカ産というのだから驚き。同系統の中でも光るものがあります。2013年から活動停止していたのですが、今月に7年振りに活動再開したようです。このバンドを知った直後のことで勝手に運命を感じています。
.fav『Endless Sea』
Kingcrow/The Persistence:88
プログレメタルバンドの7th。
6thから知りましたが今作もハイクオリティです。よりダークで知的な雰囲気が強まったでしょうか。変化球多めな内容でスルメ盤な印象です。
.fav『Father』
Muse/Showbiz:85
オルタナロックバンドの1st。
何枚かフィジカルも持っているそこそこ好きなバンドなのですが、最近再ブームが訪れて聴いてます。今と比較するとキャッチーさは控えめですがスペーシーでナルシスティックな雰囲気はちゃんとMuse。これが1st、20歳、とんでもないバンドです。
.fav『Sunburn』
Muse/Origin of Symmetry:89
続く2nd。
一気にメジャーなロックに近づきました。強化されたリフにスペーシーなシンセを絡めたアプローチなんか非常にキャッチーですね。楽曲の振り幅も広くなりました。
.fav『Bliss』
Muse/Black Holes and Revelations:96
3は持っているので4th.
この頃は絶頂期ですよね。Museの個性を確立しながらも万人受けするポップさ兼ね備えた作品。これ最高傑作ではないでしょうか…上から下までシングルカット出来そうな楽曲ばかり。躁のときに聴くと最高にハイになれます。
.fav『Supermassive Black Hole』
Nahemah/The Second Philosophy:85
2nd。3rdは購入済みで気に入っています。
DarkTranquillityのような慟哭感とOpethのようなクリーンコーラス、独特な浮遊感を持っているバンドです。雰囲気は非常に良いです。ただ楽曲があと1,2押し欲しい。。エクスペリメンタル的なそういうヤツなのかもしれませんが、ヒーリング系ともちょっと違うのでなんとも歯痒い。
.fav『Subterranean Airports』
Parkway Drive/Atlas:95
メタルコアバンドの4th。
海外で絶大な支持を持つバンドですね。サウンドはアグレッシブですが、はっきりとした緩急がありメロディアスなのでかなり聴きやすいと思います。他のバンドとは違う目線からのアプローチに惹きつけられます。トータルタイム48分とは思えない重厚感。fav曲はスローテンポにアコギやバイオリン絡めながら荘厳さを押し出す実験的な印象の楽曲、久々にメタルコアで鳥肌が立ちました。貫禄しかない。
.fav『Atlas』
Porcupine Tree/Signify:86
プログレロックバンドの4th。
キャッチーな歌メロも交えたダークプログレ。インストの比重が高く、聴いていると謎のトリップ感に襲われます。実験的でムード重視な作品。
.fav『The Sleep of No Dreaming』
Porcupine Tree/Stupid Dream:92
6th.
歌モノへの転換が感じられます。幅を広げた歌唱パート、開放的で清涼感のあるメロディは前作ではなかなか聴かれなかったものです。僕はこのポキュパ(←みちょぱみたいでかわいい)がすき。決して軽くなったわけではなく、キャッチーな清涼感とインテリダークが交わった素敵な作品です。
.fav『Even Less』
Porcupine Tree/In Absentia:94
7th。既に聴いていたつもりでしたが持ってませんでした。
いやもうカッコイイですね。メンバー1人1人の確かな技量が伝わるので何もしてなくてもカッコイイと言いますか、、雰囲気が完成されています。メタリックなギターを絡めた陰鬱系プログレながらキャッチーな感性が備わっている素晴らしい作品です。
.fav『The Sound of Muzak』
Sentenced/The Cold White Light:89
ゴシックメタルバンドの7th。この手のジャンルでは伝説的なバンドですが、実はこのアルバムで初めて聴きます。
叙情を超えた絶望を感じ取れるメロディが印象的。2曲目のサビのコーラスは必殺ですね。一気に心を持ってかれます。ヘビィメタルの様式美になぞった楽曲が揃っており、展開的な新しさは少ないと思いましたが、鳥の鳴き声を挿入したアルバムのアウトロは衝撃的でした。フィンランドに生息するルーンという鳥のものらしいです。泣いているように聞こえます。
.fav『Cross My Heart and Hope to Die』
Silverstein/This is How the Wind Shifts:92
スクリーモバンドの7th。
モダンなエモい音楽性ながらどこか親しみやすさを感じる、好きなバンドです。よりゆったり聴かせる曲が増えたでしょうか、メリハリが強くなりました。楽曲の質に関しては安心して聴けます。今作は最高傑作である2ndに並ぶ出来ではないでしょうか。特にfav曲はキャッチーとアグレッシブさを兼ね備えた必殺キラーチューンです。
.fav『Massachusetts』
Thulcandra/Fallen Ungel's Dominion:81
メロブラバンドの1st。
Dissectionマジリスペクトで話題になったバンドらしい。ジャケなんてまんまですし、本家は3rdしか持っていないですが音楽性も確かに似ています。凍えるような寒々しく邪悪なリフとブラックらしい乾いたデスボイス。好みの音楽性ではないですが、ブラックメタラーには必聴レベルのクオリティを持っています。
.fav『Frozen Kingdom』
Thulacandra/Under a Frozen Sun:84
続く2nd。
ジャケットからも分かるように基本の音楽性は不変。しかし叙情メロが増えましたかね、ミドルテンポも増えて聴きやすい仕上がりに。
.fav『Under a Frozen Sun』