2020/2 買ったCD
2月分、17枚の感想を書いていきます。
Aephanemer/Prokorton:92
メロデスバンドの2nd。以前からbandcanpのNYPで音源は入手していたのですが(今はNYPはしていない模様)、あまりのクオリティにフィジカル購入しました。
クサメロの大波です。ですが一辺倒という訳でもなく、クリーンを使い分ける女性voや敢えて引かせるメロディの緩急も楽しむことが出来ます。もう少し静パートが欲しいと思うくらい非常に濃密な作品です。
.fav『The Prokopton』
Borknagar/True North:83
メロブラバンドの11th。
ベテランながらアバンギャルドな姿勢もひしひしと感じ取れる作品。クリーンの割合が多く、ゆったりと聴きやすいです。最高傑作である前作には及ばない印象ですが、円熟味ある良作と思います。
.fav『The Fire that Burns』
Cynic/The Portal Tapes:90
Cynicが活動停止していた時期、1995年にメンバーがPortalという名義でリリースした1stアルバム。の再発盤らしい。
Cynicで聴かれるような複雑な演奏、デス声は皆無。フュージョン味あるゴシックロックといったカンジ。女性voにフューチャーした妖艶な世界観がアルバム通して一貫されていてかなり浸れますね。夜はコレを聴くことが増えそうです。
.fav『Road to You』
Eluveitie/Helvetios:92
フォークメタルバンドの5th。
他のアルバムもほとんど揃えています。今作も安定の素晴らしい出来。イエテボリサウンドにフォーキーな民謡楽器(聞いたことない名前のやつ)を色々と大胆に取り入れた音楽性を確立させています。やっぱりアンナの声は良いですね。
.fav『Alesia』
Ghost/Opus Eponymous:83
サイケデリックメタルバンドの1st。
音は軽めでどちらか言うとハードロックな印象。ポップなメロディに相反する幽玄さ、初期故のマイナー感が良い雰囲気出してます。
.fav『Elizabeth』
Ghost Brigade/Isolation Songs:93
ゴシックメタルバンドの2nd。今作で全ての作品を揃えられました。このバンドを知った頃には既に解散していたことが残念でなりません。
ポストメタルのスラッジーさとメロデスの慟哭メロディがぶつかり、芸術的と言えるまでのものに昇華されています。リアリティのある怒りや闇、孤独感の表現が本当に見事です。
.fav『Birth』
In Mourning/The Weight of Oceans:85
メロデスバンドの3rd。
ダークでプログレッシブな質感のあるメロデス。アグレッシブな中にもメランコリーな叙情性が漂っている、雰囲気のある作品です。クリーンボイスも出番は少ないですが良い緩急が作られています。
.fav『Colossus』
Moonspell/Alpha Noir + Omega White:83
ゴシックメタルバンドの9th。限定版には「Omega White」なるボーナスディスクが付きます。これが8曲入りの本編さながらのクオリティということで購入。そこそこレアなようで中古でもなかなか値が張ってました。
AlphaNoirはこのバンドにしてはエクストリームな作風。ゴシックさが減衰しており肩透かしな印象でした。ボーナスディスク、OmegaWhiteは打って変わって耽美ゴシックメタルが堪能できます。keyやストリングスをふんだんに取り込み、グロウルは一切使用されません。2枚で対を成す作品なんですね。。(最初から2枚組で出せばいいのに
.fav『Incantatrix』
Mors Principium Est/ Liberation = Terminal:84
メロデスバンドの3rd。
シンフォニックなkeyが絡めながら疾走する楽曲群が抜群にカッコイイ。40分に満たないトータルタイムながら濃密な作品です。
.fav『Sinner's Defeat』
Omnium Gatherum/The Redshift:83
メロデスバンドの4th
進化の過程といった感じでプログレッシブなアプローチが目立ちます。不器用なクリーンはしっくりきませんでした。定評のある叙情性は流石。
.fav『A Shadowkey』
Sunless Rise/Unrevealed:87
メロデスバンドの1st
マイナーながらハイクオリティ。メロデスオタクの間で話題となったアルバム。メタルコアに近い音、クリーンを含んだモダンメロデスと言えます。インスト陣、特にkeyの手数が多く、技術の高さが窺えます。グッと耳を引く叙情性を兼ね備えているのが非常に興味深いです。
.fav『Ghosts Of The Past』
Sunless Rise/Ultimacy:88
続く2nd
手数が少なくなり、keyの主張も抑えられています。角が取れたカンジでこちらの方が好みですね。シンフォニックな荘厳さがアップしています。
.fav『The Seekers』
Sylosis/What Dwells Within:88
メタルコアバンドの3rd。
冗長気味だった前作と比較するとかなり構成がスッキリしています。とはいえストレートでもなく、程よくプログレッシブな感性を感じます。 スラッシュやメロデスを巻き込み独特なバランスで纏め上げた作品。と言いたいところですがトータルタイム72分、内容をも考えてもまだ磨く余地はあるかなと思います。
.fav『Fear the World』
TesseracT/Sonder:85
Djentバンドの4th。TT
アトモスフェリックで程よい暗さを持つサウンドが独特です。Djentとしては歌に重点を置き、モダンながらチャラくないのでかなり聴きやすい部類でしょう。トータルタイム36分と短め、もう少し浸りたいな~。
.fav『Juno』
Textures/Phenotype:85
Djentバンドの5th。
よりアグレッシブに、よりメロディアスに、な作品。メリハリが強くなり、作品としての圧や求心力が高まっています。それを犠牲にしてでも美しさに振り切った前作も好みですが、複雑ながら一作品として纏め上げている点に作曲能力の高さが窺えます。
.fav『New Horizons』
Unearth/Watchers of Rule:81
メタルコアバンドの6th。
バンド史上最もブルータルでアグレッシブな作品。個人的には前作までのメロディを多く含んだバランスが好きなのでちょっと違いましたね。テクニカルに振り切っています。この手の音が好きな人にとっては最高傑作になりうるでしょう。
.fav『The Swarm』
Wolfheart/Tyhjyys:87
メロデスバンドの3rd。
僕の大好きなBeforeTheDawnの後継バンドです。ミドルテンポに甘すぎない叙情メロとグロウルを乗せたどっしりとしたサウンド、安定感抜群です。荘厳さをアピールした良質メロデスデス。
.fav『The Flood』